CT検査
CT検査(コンピュータ断層撮影検査)は、コンピュータを使って身体の内部を立体写真に表示する特別なX線検査です。身体への大きな負担は特にありません。検査は病院の放射線科で行われます。CT検査は、人の骨格だけでなく軟部組織や血管も見ることができます。医師が患者の体内にある腫瘍の実際の大きさと位置を見ることができるので、がんの診断にしばしば用いられます。
特定の部位を詳しく検査するために、その部分を不透明に映し出せる造影剤を使うことがあります。造影剤の使用が必要な場合には、患者は検査前に白い液体を飲むように指示されます。造影剤が腸に到達するだけの時間が経過したら検査を行うことができます。CT検査は痛くありませんが、子どもにとってはしばらくの間じっと横たわっていることが難しかったり不快だったりするかもしれません。ほんの数分間しかかからない場合もありますが、その一方で1時間以上かかる場合もあります。検査時間の長さは、身体のどの部分を撮影するかにより異なります。患児が非常に幼い場合は、じっとしていられるように、軽めの鎮静剤がよく使われます。