親の感情 〜はじめに〜

 患児の親が抱く感情は、親自身が正常な感情かどうか気になるかもしれません。多くの患児の親も同じような感情を持ちます。

 わが子ががんであると知った直後、親は悲しみや不安、これから起こることに戸惑いを感じます。ごく当たり前のことです。平常時と違うため、この試練に対処できず、家族をどうすればよいかも分からなくなります。疲れ果て、これから先も毎日新たな試練が降りかかり、気が休まる時が来るのかさえ分かりません。
 診断直後は慣れないことばかりです。しかし、患児の治療が始まり、どう作用するかを知ると、親も感情をコントロールできるようになって落ち着いてきます。親だけで散歩などに出かけても構いません。利用可能な支援もあります。

 そして、1ヶ月もすると親自身の気持ちに変化が表れます。これからもずっと診断直後と同じ気持ちが続く、というわけではありません。

日本版更新2021年2月
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