食欲の問題
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がんそのものおよびがんの治療はどちらも食欲の問題を引き起こす場合があります。おそれ、不安、ストレスなども食べたいという願望を減退させることがあります。これに対して、一部の子どもたちは空腹なのに満腹であるように感じて、食事の摂取量が減ってしまうかもしれません。原因に関係なく、これらが続く場合、食欲の問題は体重がなかなか増加しなかったり減少したりする結果になります。
親御さんへのアドバイス:
- お子さんに「あまり食欲がない」期間中は、好きな食べ物を出しましょう。
- いろいろな食べ物を用意しましょう。
- 少量の食事や間食を頻繁に取るようにお子さんを励ましましょう。
- 食事や間食はカロリーの高いものを出しましょう。
- 食事の時間を楽しく愉快なものにしましょう。
- 飲み物は食事と食事の間に与えましょう。
- 栄養にならない飲み物はやめて、牛乳や果汁100%のジュースなどを飲むように勧めましょう。
- お子さんがすぐに満腹になってしまうような油っこいものや高脂肪の食べ物は制限しましょう。
- 食事の時間、場所、環境などを変えてみましょう。
- お子さんが空腹の場合にはいつでも食べさせてあげましょう。
- よく食べたら誉め、食べることができなくても叱ったり罰を与えたりしないようにしましょう。
- 食欲を増進させる薬について主治医に相談してみましょう。
お子さんの味覚における変化
健康状態、薬物治療、その他の治療のせいで、お子さんの味覚が変わっているかもしれません。こうした変化はその子によって異なります。例えば、特に赤身の肉を食べた後、口の中に苦みや金属のような味を感じる子がいます。食べ物の味を感じず、非常に刺激的な味や塩気の強い食べ物を欲しがる子がいる一方で、全てのものが甘すぎるように感じるので、たださっぱりした物を食べたいと思う子もいます。どの食べ物がお子さんにとって一番おいしいのかを見極めて、それをなるべく出すようにしてください。治療中にはしばしば味覚が変わるということを覚えておきましょう。
親御さんへのアドバイス:
- 赤身の肉が苦く感じる場合は、タンパク源として鶏や七面鳥の肉、卵、魚、乳製品あるいはピーナッツバターを使ってみましょう。
- においが強い魚は避けましょう。家の中ににおいがこもるのを避けるために、外で料理するのも良いでしょう。
- 風味を増すために、イタリアンドレッシングや甘酢に肉を漬けてマリネにするのもおすすめです。
- オレンジジュース、レモネード、ピクルスなどの酸味がある物は、受け入れられることが多いです。
- 子どもたちはポテトチップスなどの塩気があるスパイシーな風味のスナック菓子が好きなようです。
- ニンニクやレモン汁のような風味の強い調味料で味つけした料理を作りましょう。
- 多くの食べ物は冷やすか室温の状態の方がおいしくなります。
- 口の中の嫌な味を消すには、飲み物を飲むか、キャンディやミントを口に入れると良いでしょう。
- 金属ではなく、ガラス、陶磁器、プラスチックの食器を使いましょう。
- 口腔内を清潔に保つ習慣を続けるように勧めてください。食事の後は、やわらかい歯ブラシで歯を磨くようにしましょう。
- 頻繁に口をすすぐのはよい方法です。アルコールを含んでいる市販の口内洗浄液の使用は避けましょう。適切な口内洗浄液を知りたい場合には、担当の看護師か医師に相談しましょう。